PICK UP

スタッフ紹介 Vol.3 村上 和樹

「ベルギービール愛は学生時代から。今までに飲んだ種類は社内イチ!?」

ブラッセルズ神田神保町店長
村上 和樹

学生時代にベルギービールに出会ってからはベルギービール一筋。膨大な数のベルギービールを飲んでいる村上さんは、若いながらも、日本で一番歴史のあるベルギービールバー【ブラッセルズ神田神保町店】で新店長として奮闘されています。ベルギービールとの出会いや、歴史ある店舗を担う意気込みを伺いました。

憧れのブラッセルズ神田神保町への道のり

――ブラッセルズに入社するまでの経歴を教えてください。

元々ベルギービールが好きで、大学在学中からベルギービールに関わる仕事がしたいなと漠然と思っていました。ベルギービール業界ではブラッセルズは有名なのでリクルートサイトで見つけて応募しました。

――元々ベルギービール好きだったとは!きっかけは何だったのですか?

友人と飲みに行って、結構酔っぱらっていたんですが、3,4件軒目くらいにふと入った洋風居酒屋でシメイを飲んだのがきっかけです。一緒に飲んでいた友人がデリリウムカフェ レゼルブでバイトしていて、ベルギービールに詳しかったのもあり、彼に勧められて飲んだのがシメイブルーでした。それが初めてのベルギービールとの出会いでしたね。酔っぱらっていましたけど、あの味は忘れられません。スパイス感や濃厚な味わいがして、今まで飲んでいた日本の一般的なビールとは全然違っていてすごい衝撃を受けました。そこからベルギービールに興味を持って、色々と調べていくうちにどんどんはまって、大学3年の頃でしたかね、アルバイトの求人でベルギービールのお店を見つけてバイトを始めました。今はもうなくなってしまったのですが、銀座にあるベルギービール専門店で1年ほど働きました。

――最初はブラッセルズではないベルギービールのお店だったのですね。

はい、そこでは400~500種類のベルギービールを扱っていたので色々勉強出来そうだと思って。300種類は飲んだかと思います。入った頃はまだあまり詳しくなかったのですが、お客様にも沢山教えて頂きました。ただ、スタッフの方々があまりベルギービールに詳しくなくてちょっと違和感を覚えたんですよね。で、もうブラッセルズの存在を知っていたので、見てみようかなと思ってブラッセルズ神田店に行ってみたんです。

――いよいよブラッセルズの登場ですね!

でも実は初めて行ったときは怖くて入れなかったんですよ(笑)。夜に行ったんですが、入り口付近におじ様方が沢山いて、僕みたいなのはお門違いかなと思って、そのまま帰ってきてしまいました。でも店構えとか照明の雰囲気とかかっこいいなと思ったのを覚えています。

その時はお店に入れませんでしたが、やはり、日本で最初のベルギービールバーというのに惹かれて、リクルートサイトで探したら、系列店のブラッセルズ大手町が出てきたので応募しました。

お客様が先生、大切なことはお客様から教わった

――最初は大手町店からのスタートだったのですね。

はい、半年ほど大手町店でバイトとして経験を積んでその後社員登用となりました。その間、神田店にもヘルプで入りましたがやっぱり怖かったですね(笑)。常連の方々に新参者めっていう目で見られている気がして。でもそりゃあそうですよね、20年も30年もセゾン デュポン※とかを飲み続けている方々なので。純粋にすごいですよね。常連の方々は本当にベルギービールに詳しくて、沢山のことを教わりました。ベルギービールのことだけでなく、人生の先輩としても。

※セゾンビールの元祖と言われ世界的に愛されるブラッセルズの基幹商品

――その後どういう経緯で現在の神田の店長になられたのでしょう?

5年ほどホールの社員として大手町店で勤務しました。その後、勉強も兼ねてヘルプで色んな店舗を回り、今年の3月から神田店の店長になりました。

――店長になってみてどうでしたか?!

楽ではないですね。とても責任が大きい仕事です。ホール社員の時は特に気にしてこなかった数字の管理などに苦労しています。でも最近少しずつですが自分で動かせるようになってきて楽しくなってきました。例えばメニューの順番を変えるだけで出数が変わって、原価をコントロールしたり出来るんです。このメニューを下に持ってきたらこうなるかなと予想を立てて、予想通りの動きをしたら嬉しいですね。

ーー仕事のやりがいを教えてください。

僕がおすすめしたビールを美味しいと言って飲んでくれることや、アルバイトスタッフの成長が嬉しいです。今まで上手に注げなかったビールを綺麗に注げるようになっていたり。

常連さんの接客も任せています。僕も昔そうでしたが、それが成長に繋がりますし、常連さんに沢山のことを教わりました。

日本で一番古いベルギービールバーを守り抜きたい

――村上さんはブラッセルズ神田店をどんなお店にしたいですか?

神田店が日本で最初のベルギービールのお店なので、この場所だけはしっかり後世に繋げていかないと、という想いがあります。常連さんが年配の方が多く、若い方が少ないので、若い方も取り入れていかないと今の代で終わってしまうという焦りがありますね。なので新しい常連さんを増やして、ベルギービールの魅力を伝えていきたいと思っています。

――村上さんの思うベルギービールの魅力とは?

種類がとても多いので、必ずその人に合ったビールに出会えるというのを伝えたいです。味わいも多様だしシーン別にも楽しめるので、自分へのご褒美だったり、今日はしっぽりだったり、ハイアルコールで酔っぱらいたいだったりと、シーン別に選べるのがベルギービールの魅力だと思います。そんな魅力を伝えていきたいですね。座右の銘じゃないですが、「ベルギービールと食を通じて、関わった人の人生を豊かにしたい」と思ってます。これはブラッセルズの総料理長の小淵さんがよく言っているセリフなんですが、少なからずブラッセルズで働いている人はみんなそう思っていると思います。

ーー素敵な言葉ですね!村上さん、ありがとうございました!